放射性廃棄物処理設備
原子力関連施設では、運転に伴い多種多様な低レベル放射性固体廃棄物が発生します。
この低レベル放射性固体廃棄物は、その放射能レベル区分によって埋設処分されていますが、埋設処分場容量は有限であり、可能な限り減容して廃棄体量を少なくすることが重要となっています。
当社では、溶融処理を中心とした廃棄物処理処理技術を提供しております。

前処理設備
概要
当社では、産業用廃棄物処理設備メーカーとしての豊富な実績と従来の放射性廃棄物取り扱い技術の融合で放射性廃棄物処理用の前処理設備を提供しております。
特長
切断、破砕、選別、開缶、容器詰め等の前処理プロセスをコンベヤ移送等で総合的に構築し、多様な前処理の必要要求に対応しております。また、グローブボックスによる閉じ込めを含めたプロセスにも対応しております。
実績
- 日本原子力研究開発機構殿 東海研究開発センター高減容処理施設前処理設備
自動選別設備(破砕機?コンベヤ)

高減容処理施設 前処理設備
(ご提供:(独)日本原子力研究開発機構殿)
その他設備


高周波溶融炉
概要
当社では、放射性廃棄物処理プロセスの中で最も減容効率の高い溶融処理設備の開発を主に行ってきております。
特長
当社の溶融処理設備は、非導電性キャニスタとAIリング(放熱補償体)を用いた高周波溶融設備であり、高効率で安全な減容処理が実施できます。




(溶融時炉上から見たところ)

(均質な固化体が得られます)

(当社試験設備)
オフガス処理設備

概要
当社では、安全かつ放射性物質の閉じ込めに考慮した放射性廃棄物処理プロセスのオフガス処理装置を提供しております。
その他廃棄物処理設備

使用済制御棒切断装置
概要
当社では、使用済制御棒およびチャンネルボックスの減容を目的とした、切断水ジェット切断減容システムである使用済制御棒切断装置を提供しております。
特長
- 切断に際して熱発生がなく、切断面に熱影響や加工歪がほとんど生じません。
- 切断に際してオフガスが発生しません。
- 切断幅が狭く、切断屑の発生が少ない。
- アブレイシブの回収、再利用で二次廃棄物発生量の低減を図っています。
【実績】
- 日本原子力発電(株)殿 敦賀発電所


お問い合わせ
こちらの製品に関するお問い合わせは川崎重工 プラント?環境カンパニーにご連絡下さい。